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ただいま求職中の息子ですが、今日は、予防接種に行くために一緒に出かけました。
金欠状態の息子なので、交通費を浮かすためなら、母と一緒にでかけるもの歓迎なようですよ。
こんな息子ですが、不登校中はもちろん再登校後も家庭での会話はあまりありませんでした。
我が家の場合を例に、親子の会話について書いてみようと思います。
会話の基本は家庭から
会話は、学校を始めとした子供の生活に大事な要素になります。勉強ももちろん大事ですが、会話が上手なお子さんは、それだけで魅力的なものです。
その会話の基本は、やっぱり家庭での親や兄弟との会話にあると思うのです。
会話は、ネット社会では必要とされません。ネット社会での会話はコメントに変わるので、自分が話したいと思った時に書くことがきますし、話したくないと思えばすぐに打ち切ることもできます。
現実の社会では、そんな自分勝手なことでは会話自体が成立しませんよね。
会話の大事な要素は3つ
- 相手の話を聞く
- あいづちをうつ
- その場にあった内容を選んで話す
そして、会話の相手を見て話し方を変えることも必要となります。
子供にとっての、親友・クラスメイト・先生・先輩。すべて違ってきます。
こうして考えると、会話ってとっても難しくて大事なスキルです。
では、親はどうすれば子供を会話上手にすることができるのでしょうか。
無口な子供との会話の考え方
息子はそれほど話をする方ではありません。なので、不登校中はよく私から話しを引きだそうとしてしゃべりすぎて失敗していました。
こちらから話をしても、『ああ』とか、『うん』とかしか言いませんでした。
こんな息子ですから、『これは親が話しを引き出してやらないといけない』
そう思っていたんですね。
幼児期のお子さんなら当てはまるかもしれませんが、学齢期になった息子には、この方法は逆効果だったように思います。
もともと、話すことがちょっと苦手な気質があったのだと思います。
でも親と話しをしたくないということではありません。
不登校支援中に、藤本先生に聞いたことがあります。
母 「息子が話しをしないので、母から話しをしてコミュニケーションをとるべきでしょうか」
「会話の中で、間違っていると思うことは、外では誰も訂正してくれないので、親が訂正するべきでしょうか」
それに対する先生のお返事は
「話すのが苦手なお子さんは、外でも否定されることも多いです。なので家庭では否定せずに聞いてあげてください。自分の話を肯定された経験が外にむかう原動力になります」
実際のお返事はちょっと違ったかもしれませんが、大筋ではこういった内容でした。(あくまでもこれは我が家の場合です)
無口な息子と話をするための方法
あいさつは、子供がしなくても親から
(おはよう・いってらっしゃい・おかえり・いただきます・ごちそうさま)
子供が話をしたくなさそうな時は
→YES・NOだけで返事ができる言葉を選ぶ
子供が話をしたそうな時は
親が子供の話を聞く
親は子供より多く話さない
子供の話を膨らませてあげる
子供と同じスピード(間合い・呼吸)にする
しつけの意味での会話が必要な場合
親として、子供にしつけの意味で伝えなければならに場面があります。
・カバンは自分の部屋へもっていきなさい
・〇時に寝なさい
・食器は自分で片付けなさい 等々
親として当たり前のことですが、不登校中はこれもうまくできず悩んだものです。親が子供のためと思って言っても「うるさい!」という状況ですね。
不登校という状況を経験すると、こんな些細なことも子供に言うことをためらってしまいます。
言わなければ波風がたたないわけですから、つい黙って親がやってしまうなんてこともたくさんありました。
でもしつけは親の仕事です。
そこで教えてもらったのは、子供の行動を見て声をかけるということでした。
「カバンを片付けなさい」
これを、ゲームの最中に言っても絶対息子は動きません。
ならば、ゲームが終わって立ち上がった時に言うとすんなりと持っていくのです。
息子もカバンは片付けるべきとわかっているんですよね。ただタイミングが悪いと反発もしますが、ちょうど良いタイミングで声をかけられたら素直に従います。
これをずっと続けることで、いつしか息子の習慣に変わっていきます。ただし、年単位の時間が必要でしたけど(^^;)
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現在の息子は
あまり話すのがうまくない息子でしたが、それでも色々と学校でもまれてきた現在では、ある程度他人と会話をすることもこなせるようになっています。
ただ楽しく話をする。
それがとってもハードルの高いことだった息子です。不登校で家にずっといては、その苦手は今も続いていただろうと想像できます。
初めての相手には、敬語も使えるようになりましたよ。ただ、話の間合いの取り方がまだまだ、ちょっとぎこちないのがこれからの課題のようです。
予防接種の帰りに、ハローワークへよった結果をきかせてくれました。
ハローワークでは、窓口の職員の人に聞かないとわからないこともあります。
この資格で申し込めるのか聞きたいと思った場合、なんといって聞きますか?
息子は『この資格ではダメですか?』と聞いたそうです。
この場合は、『こんな資格をもっていて2年間働いていたのですが、どうでしょうか?』と聞くほうが答をもらえる。もしくは、相手企業に問い合わせてもらえます。
まだまだ、経験不足の感はありますが、窓口の人に自分から問い合わせができる。
そして、母からの言葉を素直に聞くことができることが、まず息子の成長の証ですね。
不登校中は、母から何を言っても聞く耳もたないという状態で、親もどう言えばいいのかわからないというダメな状況でした。
それを家から外へ出ることで、色々な経験が息子を鍛えてくれました。
今は本当にお金がないらしくて、とりあえず短期のバイトを2日分決めてきました。説明会も予定にいれているようです。
息子には、はっきりと仕事をしてお金を稼ぎなさいと言ってあります。
母は応援するのみです。がんばれ!