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我が家の父親は、かなり短気です。よく怒ります。
なので、息子の不登校も絶対父親が原因だと思っていました。でも、やっぱり原因はそれだけではなかったということも今ではよくわかっています。
家庭教育を学ぶと、物事は表と裏の両面から見ることも大事と教えてもらいます。
お父さんが息子を怒っている。どちらが悪いのか?
実際に我が家であったことを例にお話ししますね。
親子げんか勃発!
よく怒る父親ですが、先日又息子ともめていました。
もめたと言っても、父親がどなって息子が我慢したという関係です。
こんな感じでした。
鍵をあけて入ろうとすると、ガチッと音がして入れません。
その音を聞きつけて父親が息子に怒鳴っているのが聞こえます。
『お母さんまだ帰ってないのに、チェーンしめるってどういうことや!言ったやろ!!』
息子の心の中を除けば、
『お母さんは、家にいると思ってチェーンをかけた。知らんかったんやもの。チェーンかけてないといつもは怒るやん。』
こういう状況でしょうか。
第三者から見ると、
『お父さんが頭ごなしに怒っている。息子がかわいそう。
息子くんも、反論してもいいんじゃない?』
こんな感じでしょうか。
ただ、裏には、お父さんは、仕事から疲れて帰ってきてその上夕食をつくってくれていた。
息子は、1日何もせずに家にいてた。
こんな要因が隠れています。
すると、お父さんがカッとする気持ちもなんとなくわかります。
なので、こういう状況の時は、父親に言い過ぎとか、そんなに怒らなくてもいいじゃないとか、言いたくなりますが言いません。
あえて、何も言わずに息子に、次からは頼むよ~と言っておしまいにします。
これは、理不尽だと思いますか?
でも、社会に出ると、理不尽なことって山ほどあります。バイトでも変な先輩や上司もいます。子供達は、そんな社会で生きていかないといけないのです。
そう考えると、お父さんの理不尽さも、ある意味社会に出る前のトレーニングのようなものでしょうか。
実際、息子は上司に無理難題を言われても、じっと我慢することができます。
本当なら、そんな上司とどうやってつきあっていけばいいのかまで学んでほしかった所ですが、口べたな息子ではちょっと荷が重いともいえます。
父親の理不尽さは、息子への愛情の裏返し
いつも、お父さんは怒ってばかりだと思っていました。でも、違う面もあることを学びました。
普段の時は、息子にお菓子を買ってきたり、お昼ごはんを作ってくれたりします。
結局は、父親も息子と同じように感情を他人に伝えることが不得手なんですよね。よく似た親子です。
もう50代後半の父親の性格を変えることは至難の業。ならば、息子にお父さんの真意をこっそりと伝えることが、我が家の一番の方法という感じでしょうか。
不登校の対応の中での父親
不登校の対応で、父親の出番はたくさんあります。
その父親がどんなタイプの人かによっても違います。
不登校中の復学支援では、家庭の形を整えることを目指します。どういうことかというと、目でみてわかりやすい形にするということ。
お父さんが一番偉い。その次はお母さん。そして子供達。
実際はお母さんの方が強い家庭もあるかもしれません。でも子どもに見せるのは、一番偉いお父さんだけにするのです。
物事を決めるのはお父さん。
お父さんが毎日働いてくれているから生活ができる。
そんなことを目でみてわかりやすい状態を作っていきます。なので、お父さんが息子に怒っている場面では、お母さんがそれに反論するのはNGです。
反論は、子供のいない所でお父さんの耳に届く言葉で。
我が家の場合で言えば、怒っている時のお父さんは、どんなに正しいことを言われても納得することはできません。火に油を注ぐという状態ですね。
落ち着いてからとか、日を変えて話すと聞いてくれます。そんな夫婦の積み重ねが家庭の土台を作り直すということだったと理解しています。
逆に、息子に対しては、息子に非がある場合は、後日お父さんの真意が伝わっているか聞きます。これも状況を選んで話さないと息子の耳には入らないので難しいですね。
最後に
今回は、あくまでも我が家の場合の記事となりました。
でも、家族の形をわかりやすいように整えることが、もつれてしまった家族の関係をよくするための第一歩だったことは確実です。
いつもと違った見方をしてみることで見えてくる道もあります。
毎日の対応の積み重ねが大事ですね。