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- 我が家の不登校の軌跡(中学生の息子)
再登校に向けての準備が進んでいきます。訪問の先生も何回も自宅にきてくださいました。
家庭訪問や、友達に家に来てもらったり、物品を準備したりと、何かと慌ただしい時期です。
訪問の先生 その5 6月16日
訪問のM先生・N先生がこられました。
この日、母親は仕事だったため息子と先生方がどのように過ごしていたのかわかりません。夕方に皮膚科受診を予定していたので、帰られる先生方と一緒に、家を出ました。
帰りがけにM先生が、息子に何か約束をしておられました。息子も素直に返事をしています。
この時期、まだまだ息子との会話はスムーズにいきませんでした。こちらから何を言っても、息子からは単語でしか返事は帰ってきません。
なので、M先生との会話を耳にして、息子の変化にびっくりです。
先生方が帰られた後、息子に「何を約束したの?」と聞いても、「知らん!」とそっけない返事でした。
皮膚科の順番待ちの間に、藤本先生に連絡させてもらいました。
19日に担任のT先生に家庭訪問を頼んでください。
お母さんってうるさい? 6月18日
息子の誕生日が6月29日です。去年までなら、誕生日のプレゼントとしてゲームのソフトを買っていました。
でも、今年は息子も今までと同じとはいかないことをわかっているようです。近所に飲み物を買いに行った時に思わせぶりに聞いてきます。
息子「誕生日、いつやったっけ」
母 「誰の?」
息子「自分の」
母 「29日」
息子「何曜日?」
母 「日曜日」
息子は、誕生日だから〇〇を買ってほしいとは言いません。でも、とても思わせぶりです。(あとで、曜日まで答える必要なし!と指摘されました)
この時、息子にふと思ったことを聞いてみました。
母 「ねえ、お母さんってうるさい?」―①
息子「かなりな」
母 「え〜、そうなの」
息子「自分の言いたいことだけ先言ってる。それで、今言ったことを3分後には忘れて
『そうやったっけ?』って言ってる」
母 「そうなんや」
訪問の先生にも、怒られ、息子にも指摘されちょっとへこみました。
後日、藤本先生より添削いただきました。
どのお宅でも、ついつい干渉グセが子どもが小さい時につきますからね
息子の担任のT先生から、特別支援の先生も一緒に家庭訪問をさせてもらいたいとの申し出がありました。
とてもありがたいことですが、支援の藤本先生は最初から特別支援前提で行動するのではなく、支援なしでできる道も残しておきたいと考えておられたようです。
復学前の家庭訪問 6月19日
この日、担任のT先生の復学前の家庭訪問をお願いしていました。中学校の特別支援の先生もご一緒されています。
2時頃、訪問のM先生・N先生がこられたようです。私は仕事で、家には息子だけだったのですが、最近は息子も昼間に寝ていることもなくなりました。
息子も訪問の先生がこられるかもと思うと張り切って起きているようです。
18時に担任のT先生がこられました。
息子と訪問の先生方、学校の先生方でお話ししていただきました。学校の様子や、クラスのことなどを教えていただいたようです。
お小遣い 6月20日
息子のお小遣い日です。息子のお小遣いは1000円。
登校刺激をしていただいてから、初めてのお小遣い日でした。はたして、今まで通り渡していいのでしょうか?
息子の携帯に不具合が出て、使えなくなっています。不登校中に、連絡手段として、親から与えました。しかし、息子の携帯にかけても音を消しているのか常に持ち歩く習慣がないのか電話にでることがありません。メールを送っても返事がきません。
親としては、解約したほうがよいのか?とも思っています。担任のT先生から、早く携帯を修理してと言われたと息子は言っています。
修理してよいのか迷い、支援の藤本先生に伺いました。
誕生日もまだ、携帯なんかもすぐにはまだでしょうね。
この翌日、息子は用意していたお小遣いを勝手に取り出し、使ってしまいました。息子の名前の書いてある袋へいれてありましたが、まだ手渡してはいませんでした。コンビニへゲームのチャージをしにいったようです。
それを見つけて、息子に確認します。
母 「お小遣い持っていったんか?」
息子「うん」
この件で、息子はかってにお金をもっていったことと、無断で外出した件で約束をやぶったことになります。
息子の不登校中に、お金がなくなることが何回かありました。この時も、もしかしてまた・・・と思ったのですが、藤本先生に報告させていただくと、まだ親に聞かれて素直に認めたのでOKでしょうということでした。
しかし、この件にからめて誕生日対応として後日、コーチングを入れますとのことでした。
物品確認 6月23日
この日、息子の登校にむけての物品の確認をしました。
担任のT先生にメールで問い合わせます。
上靴は、学校の下駄箱に4月以来置きっぱなしになってます。学校の水着と学校の上履き・体育館シューズがいります。
上履きなどは、以前のものが小さくなっているため、あらたな購入が必要です。しかし、水着にしろ上履きにしろ学校指定のため、扱っている店が決まっているうえに、平日の5時までに買いにいかないといけません。
又、息子はサイズが大きいためあるかどうかの確認もいります。
この時期、私は平日の帰宅はどんなに急いでも6時頃です。もちろんそのために休みをとることもできますが、復学後の朝が心配なため、その頃に休みをとりたいのです。
使える手段はすべて使わないと間に合いそうもありません。
上履きは、まずサイズがあるか問い合わせます。(なんと28cm!)1足だけあるというお返事でしたが、取り置きは聞いてもらえませんでした。
仕事先の方に理由を話し、上履きを買いに家の近所まで大急ぎでもどりました。
友達訪問 6月24日
この日、訪問のM先生に同席していただき、息子の友達が家にきてくれました。もちろん、偶然遊びに来てくれたわけでは、ありません。
小学校6年生の時に仲のよかったY君と近所のR君です。息子の希望を聞き、担任のT先生に話し、T先生が友達に頼んでくれました。
親としては、相手の子の親御さんへお礼の電話を入れさせていただきました。とても、気持ちよく了承してくださいました。ありがとうございます。
この日、18時頃帰宅するともう息子の友人達は帰ったあとでしたが、後ほど、M先生から様子を教えていただきました。
1年ぶりの友達
友人のY君が、息子の話の聞き役になってくれていたようです。しかし最後には疲れていたみたいです。
息子は久しぶりの友達です。1年ぶりくらいでしょうか。嬉しすぎて、最後には自分の自慢話も入っていたと教えていただきました。
この時の、息子の友達への対応の悪いところを、訪問のM先生から息子に注意していただいたようです。
耳に痛いことを言われても息子が素直に聞けるようになったことはすごいことです。先生との関係が出来ている証拠です。
- 聞きたくなさそうだったけど、聞いた。
- つらいことを言われても相手を受け入れることができた。
自分を良く思ってほしいと思っている証拠ですね。
物品がそろわなくても
訪問のM先生から、物品に関する様子を伺いました。
M先生「物品の件は、完全にそろってなくてもOKです。自分で困った時に私たちでフォローしますよ。」
母 「水着を合わせることは可能ですか?」
M先生「この年頃の男の子に、母親がするのは無理でしょう。」
母 「上靴の件ですが、28cmのものが学校に置いてあります」
M先生「前日に学校へ行った時に、ダメだったら29cmは?と選ばせたいので、29cmの靴も用意して下さい。
学校へ置いてある靴もできれば、家から納得してもっていかせたいです。前日までにとってきて下さい」
上靴一つをとっても、息子にとって不安材料になる要素は取り除いておこうという先生方のお気遣いが、感じられました。
前回の訪問の時の、母親の対応を教えていただきました。
母が帰宅すると、窓を閉め切った部屋で、訪問の先生方と息子がゲームしていました。
母 「こんな、暑い部屋で窓もあけないで!(あかんやろ)」
こう言ってしまったのですが、
この場合は、先生方に対して「すみません。暑いでしょう。今クーラーつけますね」と、息子に言うのではなく、先生方への礼儀を母がみせるようにしてくださいと教えていただきました。
学校の先生や、友達と会い、いよいよ再登校の日が近づいてきました。これらも、訪問の先生が立ち会ってくださったことで、息子にも意識が根付いたように思います。