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- 我が家の不登校の軌跡(中学生の息子) - 大学生
FHE(ファーストフォームエデュケーション)の卒業生のロータスティさんから、近況の報告をかねて記事にしていただきました。
息子さんが中学生で不登校になり、支援を受けて、高校・大学と進まれますが、方向転換をへて、自立に近づいている息子さんの姿が頼もしいです。
ロータスティさんの記事
高校・大学とその時々で、大変な場面に直面しても家族の力で息子さんの力を信じて対応してこられました。
その様子を記事にしてもらったのが、コチラ
→自分を変えようとする力
一つ一つのことに、ご夫婦で対応されてきた結果が今の息子さんの自立に向かう姿なんだと実感です。
家庭教育のはじまり
現在21才の息子が不登校になり復学支援をお願いしたのが中2の1学期。
中学入学と同時に父親の転勤先から引っ越しをしました。
1年間、学校生活を送っていましたが、2年生になると力尽きたかのように動けなくなりました。
新しい環境への適応が難しかったのだと思います。
FHE(ファーストホームエデュケーション)の藤本先生のご指導のもと、中2の7月から復学させていただき、同時に親は家庭教育を学びながら家庭内対応の実践を始めました。
中学時代は、時々お休みしながらも中3の夏休みには高校受験への意欲が湧き、進学校に進むことが出来ました。
ところが、高校に入ると部活で先輩との関係につまづき、そのことがきっかけで高1の2学期から登校が不安定になりました。
息子はずっと「お友達との揉め事がない良い子」でした。
人間関係のトラブルから避けて来ることができていましたので、いざ直面した時に問題解決することができず、学校を休むことで回避しようとしていたように思います。
高2、高3とお休みの日数は増え、中学時代を上回るのではないかというほどでした。
このままでは進級、卒業も難しいところでしたが、藤本先生のご指導のもと、家庭教育推進協会からメンタルフレンドの先生にもいらしていただき高校も無事に卒業。
大学もなんとか受験することができ1校合格をいただき晴れて大学生になることが出来ました。
スチューデントアパシー
しかし、また大学でもつまずきました。入学式から1ヶ月は元気に登校していたのですが、1年生のGW明けから一歩も外に出れなくなりました。
理想と現実とのギャップに折り合いをつけることがなかなかできないタイプでした。
きっかけはお友達関係ではないかと思いますが、もともと行きたかった大学ではなかった、ということで大学生活を大事にできなかったのではないかと推察しています。
人生の目的や目標を見つけられず無気力状態になり、昼夜を問わずひたすらゲームをし続ける毎日を過ごすようになりました。
スチューデントアパシーの症状でした。
高校時代にお世話になったメンタルフレンドの先生を派遣していただきました。
大学への復学と並行してアルバイトへの意欲を引き出す支援をしていただき、8月からアルバイトに行くことが出来るようになりました。
アルバイトが起動に乗ると大学の方にもちょこちょこ顔を出せるようになり、2年生に進級することが出来ました。
大学祭に参加したりと大学生活を楽しむことも出来てはいました。
ですが3年へは進級出来ず「もう1度2年生をやらせてください」となり、留年して頑張ることになりました。
大学をやめたい
そうは言ってみたものの、やはり大学生活を維持することは難しい様子で8月に入ると息子から「大学をやめたい」と申し出て来ました。
支援中から節目節目で『家族会議』のご指導をしていただいてきましたので、この時も家族会議で息子の将来について親子で話し合いました。
家族会議に当たっては事前に夫婦で打ち合わせをし、息子の意思を尊重しながら、方向性を合わせ、決着点に持ち込むように進めます。
父親から、自分の将来を真剣に考えるよう言葉がけをしてもらい、母である私からは必要な時には支えることを伝えました。
期日を与え本人に考えさせると「専門学校に行きたい」と、父親への橋渡し役である私に話してきました。
息子から父親への報告と相談の為、また家族会議となりました。
息子から、行きたい専門学校がある、そこへ通わせて欲しいと父親にお願いし、承諾となりました。
父親からは前向きになれるような言葉がけをしてもらい、困ったことがあれば相談するように、と話してもらいました。
自分で自分の将来について考えて、調べ、行動がとれるよう家族会議を有効に使い導いてあげます。
息子は大学への事務的な手続き、専門学校での面接試験、筆記試験とスケジュールをこなし、今年の春、無事に入学しました。
専門学校での再出発
それからは毎日登校しています。
学校を通して、様々な研修に参加させていただき、資格試験や検定にも挑戦しています。
先日、成績が出たそうですが、全科目の単位が取れてると本人が報告してくれました。
試験前も、よく勉強していました。
これまで節目節目で家族会議を取り入れ立て直しをしてきましたが、初めて家族会議をしなくても問題のない節目となりました。
中学、高校、大学と行く先々で不登校になりながらも、自らまた学校に行くことを息子は選びました。そして現在、継続登校中です。
目標もみつけ、また同じ目標に向かい共に励む仲間にもめぐり会えているようです。
家庭教育を学ぶということは
自立を育むということは突き放すこととは違うこと、子供が穴に落ちた時、這い上がれる穴なのか、這い上がれないほど深い穴なのか、その見極めが大切だということを支援を通して教えていただきました。
問題所有の考え方です。
深い深い穴に落ちもがき苦しんでいる時こそ、そこから抜け出させてあげ助けてあげること、そしてまた前進させてあげることが必要だと痛感しています。
我が家には上に娘もおります。
娘への対応も、藤本先生に教えていただいた対応を続けています。
今は社会人として親元を離れ自立し、お仕事に力を入れています。
社会の荒波の中でのまれそうになることもあるでしょう。
苦しくてどうしてもという時には、きっと親元にも帰って来てくれると思います。
挫折を乗り越え、そしてまたスタートする。
絶対に見捨てないということ、子供達には伝わっていると思います。
私もまだまだ勉強中ですが、以前はわわからなかった子供達のことが、学びを通しわかるようになってきました。
挽回のチャンスはいくらでもあるのです!
来月、我が家が勉強させていただいている「家庭教育」の講座が関西と関東で 開催されます。私は関東の講座に参加させていただく予定です。
子育ては親も学ぶ意識が必要であることを実感しています。
基本的な家庭教育を学ぶことができる機会ですので、ご案内させていただきます。
詳細はこちらです
↓
家庭教育推進協会
まずは親である自分自身を成長させること、それが子供の成長にも繋がることを支援を通して学ばせていただきました。
引き出していただいた「やる気」をこれからも家庭教育を続け、大切に育んでいきたいと思います。
さいごに
ロータスティさん、記事をありがとうございます。
こうして、振り返って記事にしていただくと、とても勉強になります。
一つ一つの対応に親の気持ちも大変だったことが想像できます。それを乗り越えてこられたからこそ、ご家族の今があるんですね。
息子さんの新しい道、応援しています♪
復学支援は、年齢があがるほど複雑になってきます。ただ学校へ戻すだけでなく、家庭やその子・その親にあったやり方での対応が必要です。そして、一山こえた時に振り返ると、これが家庭教育だったのかとわかるのですね。