子どもが不登校になった時に、平静でいられる親は少ないと思います。情報をもとめて、ネットで検索しても、一体何が正しいのかわからずに混乱してしまいます。
私も、当時同じ道をたどりました。
不登校だった息子は、今は社会人として働いています。そんな我が家は復学支援という道を選びました。我が家がお世話になった藤本先生に、今不登校で情報を探している親後さんにむけて記事をお願いしました。
その記事をブログに載せるために、隅から隅まで読んだ私の感想を今日は書きたいと思います。
不登校の二つの対応
藤本先生の記事、5000文字を越える長文です。でもさすが藤本先生、あの忙しい日常の中で時間を作って書いていただいたと思うと感謝でいっぱいです。ありがとうございました。
コチラの記事▼
この記事は、我が子が不登校かも?と思い、いったいどんな対応をすればいいんだろう?と思った時期の親後さんに読んでほしい記事です。
もちろん、それ以降にも何度も読んでいただきたい記事です。
不登校の3つの期間
不登校には3つの期間があり、その特徴も違います。
先生の記事にありましたが、本当にこの順番で推移していきます。不安定期には子も親も混乱しています。
この時期は親の方が混乱してしまって、なんとか動かそうとします。
『できればなかったことにして早く学校に戻ってほしい。今なら問題なく戻れるのに』そんなことを考えていた自分がいます。
でもそんなに簡単にはいきません。きっと子どももできれば、普通に学校へ行きたいのだと思います。でもそれができなくて、とうとう休むということを選んでしまったということです。
子どもの『切羽詰まった結果の不登校』と、親の『突然子が不登校になった』この感覚のズレがまず問題かと思います。なので、この不安定期には親が落ち着いて情報を集めることが大事だったのではないかと思うのです。
膠着期の我が家
膠着期になると、親も何をしても登校できないんだという状況を受け入れようとします。子どもがつらそうにしているのですから、なんとか元気になってほしいと思います。
相談に行ったりするのもこの時期でしょうか。当時は『そっとしておいてください』ということを言われるのがほとんどでした。
親も専門家がそういうならと、そっとしておくのが対応だと勘違いします。でも子どもへの対応はそっとしておくのでも、親はその水面下で対策を考えなければいけません。
私も、わからないなりに、色々な所へ相談に行きました。
「市の相談・府の相談・病院・フリースクール」どこも、コレだという所はなかったのですが、何度も息子のことを説明しているうちに、親も冷静になってきます。
実は、私はこの時期にそっとしておくという大義名分のもと、子どもの問題から目をそむけていました。それでも、毎日家にいる息子を見ると心がざわざわします。
停滞期
我が家は、この停滞期に入った時期に支援を依頼したのかなと今では思っています。支援のことを詳しく知っていたわけではありません。それでも、私の決め手になったことがあります。
今(中学2年)から5年後の息子に、親が話を聞かせることができるだろうか?その時には18才。男の子。もう親の言葉は届かないかもしれない。今できる事はすべてやりたい。
そう思ったことが支援を決断した一つのきっかけでした。
不登校の対応「待つ」か「押す」か
藤本先生の記事にもあるように、不登校の対応は二つ。待つか押すかです。
どちらの対応も、メリット・デメリットがあります。
待つ対応
「今のままでいい」と肯定してあげる場合は、数年という短いスパンではなくもっと長いスパンで見ていく親の強い気持ちが必要です。(藤本先生の記事より引用)
簡単そうに見えて、親が辛いのがこの対応だと思います。目の前で動かない子どもをずっと見続けないといけません。私は、それができなかったということでもあります。
押す対応
復学支援という道を選んだ我が家は、押す対応(積極的アプローチ)を選んだわけです。それでも、最初から決めていたわけではありません。不登校期間は1年間という長期です。
藤本先生の記事の中にあった、「専門家に積極的アプローチを行ってもらう」という方法を選びました。
子どもにとっては、厳しい対応もあったかと思います。それでも、訪問の先生と一緒に乗り越えた経験が今の息子の力になっているのを毎日実感しています。
最後に
我が家は、FHEに復学支援を依頼して普通の家族として力を取り戻しました。もちろん復学支援なので、学校に戻すことが目的ですが、それだけではありません。
復学支援の専門家である先生方は、皆さん口をそろえて「学校に戻すことは難しくない。難しいのは登校し続けることだ」と言われます。
復学支援は、学校に戻ることだけでなく家庭を再構築することも目標の一つになります。
よく考えればわかりますが、学校へ登校すると色々な問題が起こります。それが子どもへの経験であり必要なことだと大人はわかりますが、子どもは単なるイヤなことという考え方しかできません。子どもですから。
その問題を解決するのは親であり家庭の力なんですね。そのことを支援を通して教えていただきました。
今は、色々な積極的アプローチがあるようです。どんな形でも支援の先生と同じ方向・着地点を見て対応できるかが、一番大事なことだと再確認しています。