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とうとう再登校日です。

本当に登校できるのか、まだまだ不安で一杯ですが、先生方を信じてこの日がスタートしました。

 

再登校の日  7月4日

 

登校前

5:00 母起床

6:00 朝食準備

6:15 藤本先生からメールが入りました。

『朝は不安が出やすいので、あまり触らずご飯だけおいて家事をするなど距離をとってくださいね』
とメールで指示をいただきました。
この時には、どこか近所で待機していただいていたのでしょうか。

 

6:30 訪問のM先生・N先生が到着

始発電車で来ていただきました。
息子はまだ起きていません。N先生が部屋まで起こしに行ってくださいました。

 

7:00 息子とM先生・N先生で朝食

すでに、制服に着替えています。M先生とN先生でいろいろ話をしてくださっていましたが、息子はほとんど無言です。
つい、母も会話に加わりたくなりますが、台所でじっとがまんです。

 

7:20 一番に息子が食べ終わりました

藤本先生が到着されました。息子はトイレへ入ってしまいました。
不登校初期に、よく朝トイレに入って出てこないことがありました。もしや、又と不安が頭をよぎります

この時、藤本先生がトイレの外で携帯電話をかけられました(ふりだったのかも?)「はい。○○くんです。今日再登校日です。大丈夫です。がんばっています」
藤本先生の上司に報告しているような電話を息子に聞こえるように話しておられました。これを聞いて息子はトイレからすぐに出てきました。

 

家を出る直前にM先生が、藤本先生に聞きます。『誕生日にゲームを欲しがっているのですが、どうでしょうか?』

息子も一番気になっていることなので足をとめてきいています。夏休みまでがんばれたらOKとの返事をもらいました。

 

7:25 息子とM先生・N先生で家をでます。そのあとから藤本先生もでられました。

この日は、近所の友人R君に一緒に登校をお願いしていました。これも、友達訪問できてくれた時に、約束したようです。そして、もう一人の友人Y君は校門で待ち合わせです。担任のT先生も校門で待っていてくださったそうです。

本当に、息子は何人もの人々に助けられて再登校できました!

 

登校後

 

私は、何がおこったのかまだ把握できない状況です。
もっと息子は泣き叫ぶのかとも想像しました。もしかして、何か問題が起こって無理かもと思う気持ちと先生方におまかせしていれば大丈夫という気持ち両方だったようです。

 

準備の間、息子はずっとイライラした状態でした。しかし、息子の口から泣き言は一切でませんでした。ここで、親が介入すると息子もがんばれなかったのかもしれません。

 

無事登校できました。と連絡をいただきました。一安心です。

 

このあと、近所のファミレスで先生方と合流し、様子を聞かせていただきました。

先生方は、とても喜んでくださいました。きっと息子の復学の難しさもご承知の分喜びも大きく感じてくださったのだと思います。もしかすると、母親の私が、一番率直に喜べていなかったかもしれません。

 

この日は金曜日だったので、次の月曜日に休むのではないかとの不安が大きく、喜びより心配の気持ちが大きかったようです。

藤本先生
藤本先生
登校の成功を手放しで喜びましょう。これからある、いろいろを今考えても仕方ないです。とりあえずOKですよ。

これから、いったいどんなことがおこりそうですか?

母
藤本先生
藤本先生
一杯あるから知らないほうがいいですよ。

朝の息子の表情がイライラしていたのが気になります

母
藤本先生
藤本先生
予想の範囲ですよ トイレへ入ったのはちょっとやばかった

 

藤本先生やU先生のコーチングが効果を発揮したようです。

 

藤本先生
藤本先生
息子さんの伸び幅が大きかった。そうすると、普通にもどしてやりたい気持ちが出てきます。当初は学校にもどすことも難しいと思いました。訪問の先生2人がかりでやっとできた。やはり、1人では難しかったですね。母親だけでは無理でしょう。
学校側は、不登校の原因は親の愛情不足ではないかと思っているふしがみられます。何か心当たりはありませんか?

特にはありませんが

母
藤本先生
藤本先生
今回は登校を急いだ。家族療法はまだまだです。お母さんには、今離れた立場をとってもらっていますが、本来は入り込む方だと思います。愛情不足はないでしょう。一度担任の先生と話すことも必要ですね

N先生はこのあと、別の予定が入っておられたようです。
夕方、息子の帰宅にあわせて、M先生がきてくださることを聞きました。

 

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再登校の日~帰宅後

 

帰宅した息子にどう対応すればいいのか?待っている間も、ドキドキします。
『学校の話は、息子から話してくるのを待ってアクティブに聞いてあげるように』と教えていただきました。

 

息子が、帰ってきました。

息子
息子

もう暑くて死にそうや。喉渇いて死にそう。お茶もう一本いるわ。もうあかん、限界や

 

ちょっとドッキリしましたが、学校に行くことが「あかん(ダメ)」なのではなく、暑い・しんどいのことらしいです。

この後、おやつを食べ(アイスと冷麺!)さっそくゲームをしていました。夕方に訪問のM先生がもう一度きてくださいました。

 

M先生が帰られる時に、お話をうかがいました。

ちょうど、その時に担任のT先生からも連絡が入りました。先に学校での様子を電話で伺いました

担任の先生
担任の先生
とてもよかったです。授業中もしっかり座っていることができました。友達との問題もなかったです。他のクラスの子が見に来ても普通にしていたそうです。

この日、5・6時間目がAEDの講習会でした。緊張したのか、お腹が痛くなり途中トイレへ立つことはありましたが、しっかりと2時間の講習を受けることができました。以前と違って本人が安心して学校へこれているのがわかります。
4時間目の体育は見学で問題ありませんでした。来週は名札・教科書の忘れ物がないように

訪問M先生
訪問M先生

こちらが危惧した問題はクリアです。しんどいが言えない子は、どうしてもすぐこけてしまいます。ウソを付いていないかということも、チェックします。学校の先生・家でのお母さんへの話・訪問の立場からの話、すべてを総合してみていきます。
宿題があれば、今日一緒にすませる予定でしたが、ないようなので、時間割あわせを先にしました。

 

夜に藤本先生へ、学校の様子・担任のT先生の話・帰宅後の様子を報告しました。M先生からの報告とあわせて、考えていかれるのでしょう。

 

ひとまず、登校できたことが息子自身もうれしいようです。
週明けの月曜日は、どうなるかまだまだ心配はつきませんでした。

 

 

再登校2日目 7月7日

 

再登校2日目のこの日、息子は昨日(日曜日)の昼頃に起きてきてから、寝ていないようでした。

朝5:00  この時間に、もう息子はリビングにいました

6:00  シャワーをかかり朝食を食べ着替えも終わっています

6:30  息子はインターフォンで外の様子をしきりに見ています

 

この時期、息子は手の甲に大きな傷があり、かさぶた状態になっていました。この手の傷のかさぶたをずっといじっています。かなりかゆみがきつい様子です。

 

この後、息子はソファで寝てしまいます。軽く声をかけるとすぐに起きました。
きのうからの寝不足が響いているようです。それでも、もし起きれなかったらと思い息子なりの対処方法だったのでしょうか。

 

7:00  訪問のM先生がこられました。

息子は待ちかねたように、先生を迎え話をしています

7:30  息子はM先生と一緒に登校しました

 

この日は、母親の私の方が、登校できないのではないかと心配でした。気になって夜中に何度も起きてしまいました。
そのせいか登校前の娘から、『お母さん、朝からそんなしんどそうな顔せんといて。』と言われてしまいました。どうも疲れた顔をしていたようです。気合いれないとダメですね。

 

娘の登校後、藤本先生と訪問のM先生にお話を伺いました。

藤本先生
藤本先生

登校に関してはOKです。M先生と話のキャッチボールもできています

 

前日の昼に起きて、夜はずっと起きていた様子です。手の傷をいじり、かさぶたをはがして、イライラしているように見えます。

母
藤本先生
藤本先生

どんな様子でも、人の話を聞くことができていることのほうが大事です。学校での様子を、しばらくの間担任のT先生に聞いてください。明日の朝は、M先生の対応はなしです。(藤本先生のみ)
朝の様子をメールで連絡してください。

 

この時、前日の日曜日は、一日中子供とすごしていると、母親の心配・不安を口にだしてしまいそうでした。そのためいつもより長く買い物に出かけていたように思います。

この日は、私が遅れての出勤でした。いつまでもお話を聞いていたかったのですが、後ろ髪を引かれる思いで、出勤しました。

 

先生方、朝早くからありがとうございました。

 

担任の先生から見た息子の学校での様子

 

後日、担任のT先生が学校での様子を知らせてくださいました。

 

1時間目 集会

20分の話を比較的落ち着いて聞けた

手や頭を掻く。包帯をはずすなどの動作があった

 

2時間目 英語

先生にいくつか質問していた

やるべきことが、わからない時に友達が教えてくれた

それに対しては「うるさい」と答えた時もあった

「黒板が見えなかった」とも話していた。眼鏡を忘れた様子

授業後、「眠たかった。今日は5時に起きたから」と担任に話していた

 

3時間目 理科

実験室での授業中、目をつぶったり、眠たい表情がほとんどだった

友達に○○〜!と起こされると、「おっ、すまん!ありがとう!」と言うかのように手で合図をしていた

 

4時間目 社会

眠たそうにしていた

教科の先生が本人の頑張りを伝え、フォローしてくれる

5時間目 選択(理科)

一問一答クイズに積極的に参加していた

 

6時間目 数学

プリントを貼り、黒板を写す作業は頑張っていた

学習内容がまったくわからないようである

 

学活

担任の話をうなずきながら真剣に聞いていた

担任のT先生が学校での様子を教えてくださり、感謝の言葉もありません
息子の学校での頑張りが嬉しい反面、授業に対する心配もありました

 

この日の放課後、学校の友達が家に遊びに来てくれたようです。その後、さすがに疲れ、眠かったようで、夕方から寝てしまい10時間程も朝まで寝ていました。

 

-◇-◇-◇-◇-

 

実際、先生方がどんなシナリオを描いておられたのか、どんな問題点があったのか、どの部分の心配をされていたのか、親の私は全く知りませんでした。

 

この時期、まだ息子の登校が現実のものとは考えられなかったのかもしれません。ほとんど息子のことは訪問のM先生とN先生に任せた状態です。親の私は仕事の合間に藤本先生と連絡をとり、準備しなければいけないことをこなしていた状態です。

 

今考えると何もわかっていなかったようです。まだまだ子供から心を離していました。ただ逆に、だからこそ子供の不安をあおることなくこの日をむかえられたのかもしれません。

 

息子の再登校がこれからのスタートです。お力をいただいた先生方に感謝です。ありがとうございました。